レシピ&コラム  71~75

※通販ご利用の方へのレシピです。商用の利用はご遠慮願います。



71.フラワーハーブライス


お米を主食とする南インドでは、さまざまなフレーバーライスが楽しまれています。
レモンライス、ココナッツライス、タマリンドライスなど種類もさまざま。
それぞれに土地や家庭の個性が感じられます。

当店でもレモンライスは定番の人気メニューですが、
時にはこんなエディブルフラワーとハーブを散らした、オリジナルのライスも食卓を華や
かにしてくれます。

紫玉ねぎのピクルスを刻み、炊いたバスマティライスに混ぜ込みました。
味付けはクミンシードとレモン汁を中心に、さっぱりとした仕上がりです。
ハムなど塩気のあるものを合わせ、ライスサラダとしてそのまま食べてもおいしく、カレ
ーと合わせるならキーマカレーとの相性も良さそうです。

72.ヤングコーンのグリル


今が旬の皮付きヤングコーンを見つけました。立派なひげに包まれた小さな実。今回はシ
ンプルに焼いてスパイスと一緒に楽しむことにしました。

とうもろこしが大きく育つ前に収穫されるヤングコーンは、旬の短い時期だけ出回る季節
の味覚です。水煮とは違う、皮付きならではのみずみずしさとやさしい甘みが楽しめます

おすすめは、皮を2~3枚残したままフライパンで焼くこと。ひげの部分はアルミホイルで
包んで一緒に焼くと、香ばしく甘みが増して、ひげまでおいしくいただけます。見かけた
ら、ぜひ一度試してみてください。

焼き上がったら、にんにくを炒めたバターにお好みのミックススパイスと塩を加え、ヤン
グコーンにさっと絡めます。仕上げにレモンをひと絞りすれば、旬の甘みとスパイスの香
りが引き立ちます。スパイスには食欲を引き立て、料理をより香り豊かにしてくれる魅力
があります。ビールやワインのおつまみにもぴったりです。

73.エッグアチャール


インドでは「アチャール」と呼ばれるスパイスを使った漬物が、食卓に欠かせない存在です。
マンゴーやライムなどの野菜や果物で作るものが一般的ですが、
卵を使った「エッグアチャール」は、ちょっと特別なおかずです。
卵は一般的に「ノンベジ(非菜食)」に分類されますが、肉は食べなくても卵は食べるという人もいます。そんな人たちにとって、エッグアチャールは手軽で満足感のあるご馳走です。

「今日はおかずが少し物足りないな」という日や、お母さんが夕飯の支度を少し楽にしたい日。
冷蔵庫からエッグアチャールの瓶を取り出し、お皿の隅にそっと添えます。
ゆで卵をつぶし、スパイスの香りと旨味が溶け込んだオイルごと温かいダールやご飯に混ぜて食べる。
そのひと口で、いつもの素朴な食卓が、ご馳走へと変わります。

マスタードシードの香ばしさ、ターメリックやレッドペッパーの鮮やかな色、
黒こしょうや唐辛子のほどよい辛み、そして酢の爽やかな酸味。
それぞれが重なり合うことで食欲を引き立て、暑い季節でも食が進む味わいになります。
スパイスは日々の体調を整える知恵としても古くから大切にされてきました

作り方は、スパイスと香味野菜をじっくり炒め、酢を加えてアチャール液を作ります。
粗熱が取れたらゆで卵と合わせ、冷蔵庫で一晩寝かせれば完成です。
時間をおくほどスパイスの香りと酸味がなじみ、美味しくいただけます。

74.キーマカレーチャーハン


冷凍キーマカレーの、ある日の使い道

いつも来てくださるお客様と、入り口で少し立ち話をしました。
「うちの娘、このキーマカレーが大好きなんです。いつもカレーチャーハンにしているんですよ。」
市販の冷凍揚げ茄子を加えて、さっと炒めるだけ。
手はかけすぎない。でも、娘さんの好きな味を大切にしていることが伝わってきました。
当店のキーマカレーは、水分をほとんど残さないドライタイプ。
だからごはんと炒めてもベチャつかず、パラッと香りよく仕上がります。

作り方
・フライパンにバターを少し溶かし、解凍したキーマカレーを弱火でゆっくり温めます。バターを加えると、コクと香りが引き立ちます。
・市販の冷凍揚げ茄子を加えて軽く混ぜます。
・温かいごはんとミニトマトを加え、火を強め全体を炒め合わせます。
・仕上げに塩をパラリ。醤油をほんの数滴たらすと、味がすっと引き締まります。
 これは私のおすすめのひと工夫です。

お好みで目玉焼きを添えてもよく合います。
お昼の12時、キッチンで5分。
冷凍キーマカレーが、ひと皿のカレーチャーハンになって、今日も誰かのお昼ごはんになる。

お客様から教えていただいた使い方に、私から少しだけひと工夫を添えて。
そんな一皿も、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。

75.スイカのチャート


夏に食べたい、スイカのチャート
チャート(Chaat)はインドの屋台でおなじみの、賑やかなおやつの総称です。
サクサクのスナックに豆やジャガイモ、ヨーグルト、甘酸っぱいチャツネ、スパイスが混ざり合って、
ひと皿で酸味も甘みも辛みも楽しめます。以前ご紹介したチャートマサラを使って、
今回は夏らしくスイカで仕立ててみました。

日本でスイカに塩をかけるのと同じように、インドでは、スイカにスパイスをかけて食べます。
甘くてみずみずしいスイカに、スパイスの香りと塩気、ぴりっとした辛さ、
レモンの酸味が重なって、口の中に「甘・辛・酸」の世界が広がります。

ある夏の日、サラダの代わりにと作ってみました。
大きめに切ったスイカにチャートマサラとレモンをまとわせて、
仕上げにセブというインドの揚げ菓子をぱらり。いいアクセントになります。
火を使わないので、暑い日にもうれしい一品です。

写真にはタマリンドと黒糖で作ったソースが写っていますが、これは別の日のもので、
このレシピ自体には使っていません。
タマリンドはマメ科の植物の果実で、強い酸味とコクのある甘さを持つ、
インドやタイではおなじみの食材。
味わいに深みを出したいときは、こんなソースを添えても楽しいかもしれません。

食卓に出すと「スイカにこんな食べ方があるんですね」と、みんな興味津々。
角切りにしたスイカに、赤玉ねぎとチャートマサラ、レモン汁、お好みのスパイスをさらっと和えて
セブをかけます。よく冷えたスイカで、ぜひ試してみてください。


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